貴腐ワインは、芳醇な香りと濃厚な甘みが特徴のワインで、初めて飲まれる方の中には「これがワインなの」と仰る方がおられるほどです。
　まずは、食前酒としてや食後のデザートと合わせて楽しまれてみてください。濃厚ゆえに一度に多くの量を飲むというよりは、小さめのグラスに注ぎ、ほんの少しずつの量を口に含んで、味と香りをお楽しみいただくと良いと思います。ワインの温度は11-13度ぐらいにしていただくと良いと思います。冷やしすぎると、せっかくの甘みを感じにくくなってしまうことがあります。
　食後のお供のオススメは、デザート全般、フルーツ、アイス・シャーベットなどです。
　はじめての１本としては、普段飲みのトカイワインとしてご紹介しているサモロドニはいかがでしょうか。

　ワイン1本を買って飲み切れずに捨ててしまうことが気になる方も多くおいでになるでしょう。でも、ご安心ください。
　貴腐ワインは糖度が高いおかげで、酸化してしまうスピードが他のワインよりも遅く、栓を抜いてからも冷蔵庫で保管すれば２週間ぐらいはお楽しみいただけます。

　トカイワインは、ぶどうにカビ菌を付着させ水分をとばすことで糖度が濃縮された、貴腐ぶどうと呼ばれるものを用います。この貴腐ぶどうがどのくらい含まれているかによって、トカイワインは呼び方が変わるのです。

○トカイ エッセンシア
　貴腐ぶどうのみを使用して作られます。機械を使わずに自然の重みで果汁を搾りだして、自然発酵させたもの。１本のボトルを作るのに必要なぶどう畑の面積は広大で、大変に貴重なものです。

○トカイ アスー
　トカイ アスーは、貴腐ぶどうと普通のぶどうを別々に発酵させて、白ワインに貴腐ぶどうをブレンドして作られます。貴腐ぶどうをどのくらい加えたかによって、５段階の階級に分けられます。
　以前は、プットニと呼ばれるトカイ地方の伝統的なぶどう籠（一籠で約25kg前後）で、何杯分の貴腐ぶどうが含まれているかを表していました。現在は、リッターあたり何グラムの糖分が含まれているかによって分類されます。

○トカイ サロモドニ　　（商品を見る）
　アスー エッセンシアや3〜6プットニョシュが、貴腐ぶどうと普通のぶどうを別々に発酵させてからブレンドするのに対して、これらを選別せずにそのまま作ったワインです。発酵を止めるのも酵母が活動を止めるまで任せておくという、伝統的な醸造法をとることも特徴です。